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証券会社ってどんな会社?Part1

就職活動で、「証券会社について知りたい」と思っている方へ。
現役証券マンが、証券会社どんな会社なのか、その内情について執筆します。
当テーマについてはPart1、2の二部構成になります。

1.証券会社とは?

資金調達方法には、株式や債券などの有価証券を発行し、事業主や企業などの借り手が個人や企業などの貸し手から直接資金を調達する直接金融と、銀行などの金融機関から借入を行う間接金融の2パターンがあります。
証券会社は、直接金融にあたります。

皆さんのイメージ通り、一言で言えば、「株や債券を取り扱う会社」ということになりますね。

現代では、インターネットの普及により、ネット証券も多く利用されていますが、本記事では従来の対面型証券会社の実態について記述します。

野村証券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、岡三証券など
SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券など
一般的には、ネット証券はお客様自身で取引を行うため、コンサルタントは付きません。そのため、手数料が無料、もしくは安い手数料で株式を売買することが可能です。

2.主な業務内容

証券会社と言っても、業務内容は様々あります。

本社 各支店
・経営企画 ・人事
・上場企業のコンサルタント
・M&Aの仲介 ・新規上場の手伝い
・株式市場、企業の調査 ・債券発行等の支援 など
リテール営業(個人富裕層のお客様)
・法人営業(各地域の中小企業など)
・事務

私が、リテール営業を行っておりますので、リテール営業についてもう少し細かく見ていきましょう。
*証券会社に新入社員として就職した場合、多くの新入社員が、最初に配属される部署は「リテール営業」になります。

<リテール営業って具体的にどういう仕事内容なの?>
・お客様先へ架電・訪問による株式や投資信託、債券などのご案内
その日のスケジュールによっても異なりますが、1日あたりの架電件数は50〜100件ほど。
訪問は2件〜4件ほど。
株式の案内では、市場で通常取引されるものも含め、IPO(新規上場)やPO(公募、新株発行、売り出し)等、様々です。

・新規開拓

主に比較的時間に余裕のある若手社員の業務とされますが、幾つの年次になっても、新規開拓をし続ける営業マンは貴重な存在です。飛び込み訪問・紹介などによって、新規の顧客を獲得します。

・相続・贈与の相談による保険の販売

証券会社のお客様は、高齢のお客様や富裕層の資産家が多いため、万が一のことに備えるため相続や生前贈与に関する相談を受けることも多いです。

・不動産やM&A、事業承継などの仲介(関連業者の紹介)

企業オーナーを担当すると、企業オーナーの本業支援のため、利益繰延対策や後継者問題などの相談受けることが多いので、本社スタッフ・提携企業と協力をし、顧客の悩みを解決します。

・その他口座開設などの手続きや、お客様からの受入書類の事務処理など

3.1日のスケジュール

<とある1日の行動>
5:30  起床
5:45  モーニングサテライトと日経新聞で今日のマーケット情報収集

7:30  出社

8:30  朝の会議

9:00
↓   架電(株式営業、アポ取りなど)
10:00
↓   お客様と面談
11:30
↓   お昼休憩(昼食は外で食べることが多いですね)
12:30
↓   お客様と面談 *午後は2件〜3件
16:00
↓   架電
18:00
↓   事務処理
19:00     業務終了

19:30     帰宅
↓   テレビ見たり、ギター弾いたり
23:30     就寝

4.給料ってどのくらい貰えるの?

就職先を決めるにあたって、「給料」は重要な要素ですよね。
ぶっちゃけ証券会社は、他の会社に比べると、お給料は良いです!!

初任給 25~30万円/月ほど
1年目:400~450万円/年

4年目:500~600万円/年

課長クラス(30才〜45才):1,300~1,500万円/年ほど

支店長クラス(45才〜) :2,000万円/年ほど
*年齢はご参考まで、優秀な成績を残す方は、どんどん出世していきます。

Part1はここまで。
次回のPart2では、証券会社に入社する上で必要な資格やスキル、また私が証券会社に勤務して良かったこと・悪かったことなどをお伝えできればと思います。
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